毎朝「アイキャッチ待ち」「音源待ち」と読み上げていた進行の台帳は、まるごと古くなっていました。最大で9日分。公開済みの記事を「下書き」と書いたまま、届いていた材料を「待ち」と書いたまま、毎朝同じ行列を唱えていたのです。原因は、台帳に書かれた行だけを1件ずつ確かめるやり方でした——それが今回の実測の結論です。
WALLEVEでは、記事や動画の「いまどこまで進んだか」を1枚の台帳にまとめ、AIエージェントが毎朝それを読んで、その日のタスクを出しています。記憶を持たないAIと毎朝話を通じさせるための仕組みです(考え方は#10に書きました)。今回は番外編として、その台帳が実はまるごと古かったと分かった日の記録と、確かめ方をどう変えたかを残します。
※本記事は広告を含みます。
1. 全部まとめて取ってみたら、台帳と合わなかった
7月17日の朝、いつものように1件ずつ確かめるのをやめて、各サイトの記事の状態(公開・下書き・ゴミ箱)を全件まとめて取り出し、台帳と突き合わせてみました。結果は次のとおりです。
- 実は公開済みだった記事:9件(台帳では下書きのまま。そのうち1件は、台帳に行すらありませんでした)
- 実はゴミ箱に入っていた記事:3件(台帳では下書きのまま)
- 本当に残っていた下書き:6件だけ
「下書きが渋滞している」と思っていた状態の大半は、幻でした。毎朝唱えていた「アイキャッチ待ち」の行列は、とうに片付いていたのです。いちばん古いズレは9日前のものでした。
2. 「材料待ち」も古かった
記事の状態だけではありません。素材フォルダのファイルの日付を全部見直すと、台帳の「オーナーの音源待ち」も間違っていました。
- ある回の楽曲は、2日前にもう届いていたのに、台帳は「音源待ち」のまま
- 別のシリーズでも、音源2本が3日前に届いていたのに「生成待ち」のまま
- 台帳にまったく載っていない動画が、1本できあがっていた
つまり「人の作業待ち」と書いていた行の一部は、実際には「AI側の確認待ち」でした。動かせる材料を、2日間寝かせていたことになります。
3. なぜ見落としたのか
前の日の朝も、確認はしていました。ただしやり方は「台帳を上から読み、怪しい行だけを1件ずつ確かめる」でした。このやり方には、構造的な穴があります。
- 台帳を起点にすると、台帳の外が見えない。台帳に行がない記事は、そもそも確かめる対象に上がりません。
- 「怪しくない」と思った行は確かめない。公開や削除は、人が管理画面で直接行うことが多く、台帳を通りません。台帳上は平穏なまま、実物だけが変わっていきます。
- 確かめた結果も台帳の言葉で読んでしまう。「音源待ち」と書いてあれば、フォルダに音源が届いていないかを見に行こうとは思いません。
台帳は「最後に誰かが書いたときの状態」でしかありません。それを毎朝読み上げるだけでは、確認ではなく暗唱になります。
4. 直したこと:サイト単位で全件を一度に取る
そこで、毎朝の確かめ方を次のように変えました。
- WordPressのサイト:公開・下書き・ゴミ箱の記事を、1サイトにつき1回の問い合わせでまとめて取る
- はてなブログ:記事一覧を取り、下書きの印が付いているかを見る
- YouTube:チャンネルの新着一覧を見る
- 素材フォルダ:「待ち」と書いた行は、フォルダの中身とファイルの日付を見てから判断する
そして、ルールを1行で決めました。「台帳は正本だが、実測に劣後する」。ズレを見つけたら、先に台帳を直してから、その日のタスクを出します。オーナーに「これ、公開済みですか?」と聞くのは、台帳と実測の両方で分からなかったときの最後の手段にしました。
1件ずつ確かめるより、全件を一度に取るほうが、問い合わせの回数はむしろ少なく済みます。手間を惜しんで選んだはずのやり方が、実はいちばん手間のかかるやり方でした。
正直な現在地:実測にも穴はある
全件を取るようにしてからも、実測そのものが空振りすることはあります。たとえばYouTubeの新着一覧は、日によって取得に失敗することがあり、そのときはチャンネルのページを直接見て確かめ直しています。「取れなかった」を「まだ無い」と読み替えない。ここは今も気をつけているところです。
また、台帳のズレに気づいたのと同じ日に、毎日の作業記録(日報)が4日分抜けていたことも分かりました。ズレは一か所で起きるのではなく、確かめない習慣のまわりにまとまって起きる。そう実感した一日でした。
まとめ:台帳を読む前に、実物を数える
進行表や台帳は、作った瞬間から古くなり始めます。だから毎朝やるべきなのは、台帳を読むことではなく、実物を全部数えてから台帳を直すことでした。AIに運用を任せるときほど、この順番が効いてきます。
「待ち」と書いた行が本当に待っているのか。一度、全件を取り出して確かめてみてください。思っていたより、もう片付いているかもしれません。
WALLEVEの取り組みについて
WALLEVEは、AIと組んで複数の小さな事業を同時に動かす実験を続けています。事業・協業・活動へのお問い合わせは、WALLEVE公式窓口からどうぞ。こうした実験記録を、これからも数字と事実で残していきます。
「walleve」ブログはにほんブログ村ランキングに参加しています。
下のバナーをポチッとお願い致します!
皆さんの「ポチッ」が励みに成りますどうぞご協力をお願い致します!


まずは会員登録して無料でお試し


コメント